こんばんはyukiyanです。
今回紹介するのは月の背中・A面: 昭和童蒙逐電譚です。
これまで家出を考えた事がない子どもがいるでしょうか。
いいえ、そんな子はいないはず!
誰しも一度は「家出したい!」と思った事でしょう。
でも家出が上手くいった子もそんなにいないはずです。
なぜうまくいかないのか。
それはお金であったり、住む所であったり、働き先であったり、
何よりも「子どもである」という事実が、1人では生きていけない枷になっているからですよね。
この物語は、そんな枷や社会に悠然と立ち向かって、虐待の荒れ狂う家庭から1人家出を敢行して逃げ続ける少年の物語です。
親も先生も警察も振り切って逃げ続ける小学生が、何度も絶望的状況に追い込まれるのに鮮やかに切り抜ける様は爽快のひとこと!
自分としては後半で出てくる久太郎が好きですね。主人公をかばって警察に連行されていくくだりはちょっとじーんときちゃいました。
個性あふれるキャラクター達やオトナの汚い裏側・次々と失っていく仲間たち…圧倒的な言語力と描写センスで描かれるハイスピード家出アクション!
無名の一般人が書いたとは思えない衝撃作です。
文字数もハンパないので一気読みは不可能です!このものすごいスピード感にあなたはついてこられますか?